独り善がり技術者の独り言

車いじり、電気工作など趣味のことを書いています。

ルンバのバッテリーチェック3 新品互換バッテリー編

なんだかんだで今、ルンバが3台ありまして。

どれもバッテリー劣化により「きちんと」は動かないので、互換バッテリーに交換することにしました。


ただ、互換バッテリーにもピンキリでして。

書いてある容量はどれも素晴らしいのですが、実際の性能というか容量は怪しいものがあります。

というか…基本怪しいんですよ。自分が思うに。



そこで、今回はきちんと測ってから使うことにしました。

3つとも互換品で、わざと違う種類のものを買いました。

バッテリーの仕入れ先はAmazonです。



では、まず1つ目。

AmazonではVesiriというブランドで売られている、スペックは4050mAhのバッテリーです。

なぜか今は買えずに、似たようなスペックのものがMorpilotというブランドで売られています。


典型的な悪意レビュー対策かもしれません。

結果はこちら。

バッテリーにはVemicoと書いてあります。

5回の充放電を経て、最大容量はいいとこ1800mAhちょっと。

CHGという表記の部分が充電容量(バッテリーに入った容量)ですが、それを見ても2,200mAhもありません。

これ、実際にはエネループ単3形の1900mAhのものでもこれくらいは入ります。

要するにサイズは単2型で容量は単3形という低い容量

のニッケル水素蓄電池ということになります。



ぶっちゃけこんだけ低容量のニッケル水素サブCセルがある事に驚きだし、そもそもスペックに書いてある値はなんなの!?!?って感じしかしません。


・1回目を除く、放電容量の平均値は1813mAh。

・1回目を除く、充電容量の平均値は2192mAh。

・スペックに対する放電容量は45%…

・放電/充電の有効電流は83%。



3000円以上する、安いとはいえない互換バッテリーの中ではポンコツもいいとこです。

全くおすすめできません。今のところは。





はい次、2番目。

ブランド名はPowerextra。

購入金額3599円。スペックは期待大の5000mAhですが…

うー、見るからに残念。

※5回充放電して測りましたが、停電によりデータが飛んだようなのでチャージカウントが連続していません。そのため他のバッテリーより数回、多い充放電回数となっています


・1回目を除く放電容量平均2843mAh

・1回目を除く充電容量平均3456mAh

・放電/充電の有効電流は82%

・カタログ値に対する放電容量は57%


2800mAhという数字だけ見ればまあまあ…とは思いますし、最初の1800mAhより遥かにマシですが、にしてもカタログ値との乖離がひどすぎる。

値段も3600円に迫るので、純正より遥かに安いとはいえ納得できる性能ではないです、個人的には。





はい、最後!3番目!

ブランド名はPOWERAXIS。値段は2680円。

カタログスペックは4500mAh。


最安値ですので正直全く期待していませんでしたが…結果は

いやもうね、見るからに素晴らしいで賞。

他の2つに比べてまず数字の先頭が3ばっかり!


・1回目を除く放電容量平均値は3170mAh

・1回目を除く充電容量平均値は3689mAh

・放電/充電の有効電流は86%

・カタログスペックに対する放電容量は70%



これもカタログスペック対比で7割かよ…って思うかもしれませんが、今回試した三種類では最も高容量でありカタログスペックにも近いし、しかも1番安い2680円ですからね。


今回のテストでは、バッテリーとしての持ちは分かりませんが、今の段階では3番目にテストしたバッテリーがおすすめです。


サイドブラシがついてくるバッテリーとかいろいろ値段だけでは比較できない感じになりつつある互換バッテリーの世界ですが、とはいえバッテリーの性能が大事だと思います。


かなり時間はかかりましたが、いいデータが得られました。

みなさんもよろしければ今回のテスト結果を、買うときの参考になさってください。



本当のことを言うと、エネループ12本束ねてルンバの電池を作ったほうがいい気もするんだけどね…


だってエネループって1900mAhで2100回使えるって書いてある。

ぶっちゃけそれに勝てる互換バッテリーって無さそう。値段も12本買っても5000円しないし、電池ケース式にして交換できるパッケージにすれば最強な気がするんだけどなぁ…